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3Dスキャンを活用してみる。

最初は、「どうしたらお面の製作費用を少しでも抑えることができるだろか?」という検討が始まりでした。費用をかけないには、やはり自社内ですることが手っ取り早い一番の方法。そこで自分たちでできることを探してみたのです。そして「3Dスキャンは使えないか?」となったわけです。お面を作成するにあたっては、絵柄や形状の起伏を見るために横からの断面図を必ず頂きます。そして運がよければ先に作られたフィギュアなんかを形状見本で頂くことことがあるのです。この形状見本からデーターを取れれば真空成形型用の原型の作成が出来るんじゃない?。使えるものは使ってみよう。やってみました。


まず、当社接触式3Dスキャナー機にフィギュア(今回はお人形ですが)をセットする。顔の部分を中心にスキャニング範囲を定める。


スキャニング終了。針で計測して行く接触式だけに元の対象物に対してとても忠実にスキャニングしてくれるが、時間がとてもかかる。この日は夜通しの計測となる。しかし今後、スキャニングのピッチを調整することで時間の短縮は可能かと思う。というのは細かく計測しても逆にいらない傷等も取り入れてしまい結果としてスムースをかけてデーターをぼかすことになったからである。それならば最初から少しおおまかにデーター取りをしても構わない気がする。

上記のデーターを拡大する。お人形の元々の顔のサイズは45X45ミリ。これを120X120ミリに拡大して利用する。データーさえ取ってしまえば拡大縮小は自由。これは通常の粘土型では出来ないこと。早速切削開始。今回使用した材料はケミカルウッドのブラウン。比較的固めのケミカルウッド。最終的にはペーパーで仕上げを入れるつもりでいたのでそんなに丁寧には切削しない。



切削終了。ここで注意はスキャンの際、どうしても首の部分が入ってしまっていたので仕上げをする前にその部分をなくし、馴染むように手直しをする。それからペーパーで表面を仕上げていき、成形が出来るように真空穴をあける。想定外の出来である。しかし、接触式によるデーター取りのデメリットも分かった。接触式は垂直に落ちる計測針にてデーターを取るため対象物のテーパーのない部分はうまく計測できないのである。今回の場合、側頭部がそうなってしまった。折角の髪の毛の模様がうまく出なかった。ん、ん、今後の課題だな。



そして成形をしてみる。たまたま残っていたツヤ消しの肌色材料を使用。いい感じ。これはまさにお面。早速今回のテストの対象物になってくれたお人形の作成者の方に連絡を入れ、出来たお面をお持ちする。殊のほか喜んで頂き、このお面に色を着けて頂けました。昔なつかし風のお面の出来上がりです。手塗りの目の感じが実にいいです。
お面作り。彩色加工 お面作り。彩色加工
お面作り。3Dスキャニング
お面作り。データー加工
お面作り。切削加工


お面作り。ケミカルウッド型



お面作り。真空成形品
***テストをしてみて***
いくつかの課題が残りますが、いけるという感覚は持ちました。課題として上記で申し上げているような時間や対象物のテーパー角の件のほか、「フィギュア用とお面用とでは顔の形状の作られ方が若干違う」ということがありますが、考えようによっては充分使える製作方法だと思います。また大きな原型を作ることは難しくてもピンポン球程度の大きさなら自社内できれいに仕上げられるというお客様にも費用節減の一つの手段になるかも知れません。3Dスキャンの活用方法に関しては、この後もテストを重ねて行きたいと思います。一誠技工舎では皆様がお面を作成しやすいように、真空成形型の作製費用の削減に今後も取り組んで行きます。
(* 尚すでにある製作物をスキャニングの対象とする場合、製作者様の権利を考慮に入れることが必要になります。)
 

今回このテストに協力頂いたモデルを紹介。当社HPでもお馴染み、セルロイド人形のミーコです。製作者は平井玩具製作所の平井社長です。おそらく今現在日本で生産されている唯一のセルロイド人形ではないでしょうか?。平井社長が公開されているHP「セルロイド・ドリーム」も是非、ご覧になって下さい。



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